『働く理由の多様化と副業』　～法人税申告決算確定申告は大阪の福永会計事務所～

『働く理由の多様化と副業』

　今回のコロナ禍が、
人々を副業に向かわせる潮流を作りつつあるようです。

新型コロナの影響を直接的に受けた業種
（観光や外食、サービス業や興行関係など）
の従事者が、生計を維持するために、
あるいは就業時間の減少で生じた空き時間を
有効活用するために副業に取り組む。

一方で、テレワークの浸透に伴い
ネットワークを介しての仕事に慣れた人が、
スキマ時間を使ったギグワークにより
個人事業主的に仕事を得るケースも増えているようです。

大手企業の副業解禁という流れである程度下地があった中で、
皮肉なことにコロナ禍が起爆剤となり、
本格的な「副業ブーム」が訪れるかもしれません。

　これを「労働観」や
「働く目的」論に照らし合わせるとどうなるでしょうか？　

古代、労働は「苦役」とされていました。
その後幾多の変遷を経て、現代では
生計維持のためという純経済的な理由だけでなく、
個人の存在証明のため、社会貢献のため、
あるいは名誉欲・支配欲のためなど、
さまざまな「パンのみにあらず」の理由がそこに結び付いています。

　将来、「本業」と「副業」をこなす人が多くなった場合、
「労働観」や「働く目的」もその人個人の中で仕事場や内容ごとに
「使い分け」が行われるのかもしれません。

生活費を得るためだけと割り切ってある仕事を行う一方、
社会の役に立つことを求めて別の仕事もこなす、というイメージです。
　副業の浸透は「働く目的」の切り分けという志向の
醸成にもつながるかもしれません。